紳士靴の撮影方法(1)カット¥500〜とカット¥15,000〜の商品撮影の違い

今回は紳士靴の撮影方法の解説をします。
SCOCH GRAIN 日本製の靴を使いましょう。
皮の質 製造とも良い靴です。

それではまず普通の皆さんがやられているようなライティングで撮影してみましょう。
たとえば量販店のカメラ屋さんで売っている撮影セットで撮影するとこんな感じになります。
光を回してオーソドックスなライトです。

 

いかがでしょうか。
悪くはないです。ECの販売画像ではありそうな画像です。
でも、黒い靴が黒くなくメリハリがないです。それにこの靴はこんなにマットではありません。
もっと高級感の出るライティングで撮影しましょう。

 

 

トップの位置をまず決めましょう。ハイライトを入れます。靴ひもの少し右から靴先までの位置に入れましょう。
ハイライトの位置は商品や制作者により様々です。ここでなくてはならないということはありませんからいろいろためして良い位置を見つけて下さい。
この写真では少し強すぎたようです。
左にライトを動かし出力を弱くします。

これくらいで良いでしょう。
次に背後から靴の甲かけてにライトをいれましょう。わかりやすいようトップライトは消しました。

いかがでしょうか。少しわかりにくいかもしれませんが背後斜め左からライトを入れています。靴の甲にかけて明るくなっています。斜め後ろから光を入れることにより皮の質感 靴の形状が強調されます。
次は背後先ほどとは反対 右奥から光を入れてみましょう。

履き口のトップラインが明るく光りました。靴の形状をはっきり出すために入れてみました。
次はコバの上の部分の丸みの表現です。

左手前下の方からライトを2箇所から入れています。コバの部分から上にかけてきれいにグラデーションがかかりました。
実際にこの後今まで決めたライトを全部点けて見てみましょう。
ひとつずつライトの調整をしましたが全部付けると光は回りバランスが崩れます。
各ライトの出力の調整は必ず必要です。

いかがでしょうか。出力を調整してバランスをとりましたが商品にメリハリをつけましょう。
靴のまわりをシメます。
これはまわりを黒くおとすと白い背景においたとき商品が浮き上がって見えます。

靴の甲のハイライトに黒い棒を入れて黒いラインを写り込ませました。

かかとのヒールカーブに黒を写し込ませました。

靴底からかかとにかけてラインを入れました。
いい感じです。
トップのコバ上に大きくハイライトがありましたが無い方が良いと思いいっしょに切りすっきりさせました。

仕上げです。
切り抜いて 靴の中にあったサイズ表示を消去 トーンカーブで黒とハイライトを調整しました。
いかがでしょうか。
まさに高級感あふれる黒い革靴です。
最初に撮影をした写真ともう一度比べてみましょう。

EC撮影でライティングを同じにして大量に流れ作業で撮影する場合は上のような写真になるのはいたしかたないのかもしれません。
よくネットに出ているワンカット500円〜などはこのような仕上がりでしょう。
1時間に20足撮影すれば¥10,000の売り上げです。
別の言い方をすれば1時間に20足撮影しないと¥10,000を売り上げられないのです。
今回例で撮影した紳士靴の撮影時間は約1時間半くらいかかりました。これだけ時間をかけて撮影するとワンカット200円では到底利益を出すことは出来ません。
お客様に良く質問されます。 ネットで出ているワンカット500円の撮影とおたくのワンカット¥15,000はどこが違うのかと。
実はこういうことなのです。仕上がりが明らかに違います。
手間をかけ丁寧に撮影しています。
良い画像をお望みの方は是非ご連絡ください。
お待ちしてます。

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