2019
01.19

商品の質感を出すという事

商品撮影講座, 商品 製品の撮影

商品撮影の仕方
今日は商品の質感を出すという事を説明したいと思います。
題材に選んだのはプラスティックのしゃもじ。
今のしゃもじはご飯がくっつかないようにぶつぶつがついています。
微妙に湾曲していてのせたご飯がこぼれにくくなっています。
これをブツブツ感と湾曲している商品の形を印影と明るさの濃淡を使って表現してみます。
質感を説明するにはもってこいの題材です。

撮影台に設置して普通に正面から光をあててみましょう。

おうとつはわかりますが絵に描いたような感じになっていて立体感に乏しいです。
商品撮影における質感とは斜めから光を当てた時に出来るハイライトと影が作り出す立体感のことです。
つまり影が出来ることによって商品の形が浮き上がってきます。
それでは斜めから光を当ててみましょう。

しゃもじの左から光をあてましたつぶつぶと湾曲した形がよくわかります。持ち手の窪みもよく出ています。
しかし質感は出ていますがコントラストがつきすぎています。ライトを増やしてシャドウを補いましょう。先ほどの左からのライトは一旦消します。右から違うライトを入れましょう。

しゃもじの右側面を起こすように真横からいれました。なるべく表面に光が回らないようにそれでいて最初にあてたライトのシャドウに少し光が当たるようにします。
持ち手の窪みの左側にハイライトが入り しゃもじの左側も少し明るくなりました。
それでは先ほどのメインライトと一緒にライトをつけてみましょう。

いかがでしょうか。良い感じに質感が出ていますね。
最近はフォトショップの性能が上がり雑に撮影してもパソコン上でトーンカーブやコントラストを調整すればある程度の写真にはなりますが
本当の商品のもつ形や機能を表現するにはきちっとライティングをして撮影をしてそれからパソコンでのトーン調整を行わないと難しいです。
切り抜いて出来上がりです。












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